秋の読書月間⑧ 好きな運動会の種目
運動会シーズンですね!
先日、建文塾京都校のある九条塔南学区で区民運動会がありましたが、出かける用事があって、参加出来ませんでした。残念です…。
小学校や中学校のころは学区の運動会やソフトボール大会に必ず参加していました。
学区の老若男女がこぞって参加する区民運動会には、学校の運動会にはない面白い種目がありますよね。
自転車の車輪(ホイールっていうのかな?)を金属の棒で突っついて転がすのとか、みなさんはしたことがありますか?
この種目、私の父が最強でした。小さいころにこの遊びをいっぱいしていたそうな(笑)。
(この遊びの説明がよく分からない人は、ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico)『通りの神秘と憂鬱』という作品をご参照ください。)
さて、私のお気に入りの種目はズバリ、「長靴投げ」!
読んで名の通り、長靴をできるだけ遠くまで投げて、その飛距離を競う競技です。
当時の私のような野球部やハンドボール部の小僧たちがウキウキする種目なのですが、なかなか一筋縄にはいきません。
ボールというのはですね皆さん!重心が真ん中にあるんですね!
しかし、長靴というのは靴底のところに重心があるのです。みんな長靴の口のあたりを掴んでボールを投げるみたいに投げるのですが、普段通り投げると斜め下にズドーンといくか、斜めにシューっといってしまうわけです。そうして築かれる長靴の屍の山。
こういう、ちょっとした経験やコツが必要な種目では、オジサンたちが活躍します。
私もそろそろオジサンになろうかという年頃。数学、物理学、化学、生物学。今までに培ってきた学問の力を総動員して、小僧たちの鼻を明かしてやろうと思います。来年の運動会が楽しみです!
それでは、ここでテンションを下げて、小説の続きを…。
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谷村さんを連れて家へ帰りついたとき、母さんと妹はいなかった。
嫌な予感がした。二人が揃って出かけることはほとんどないからだ。谷村さんの言うことが本当なら、何か危険なことがすでに起こりつつあるのかもしれない。
和聖は努めて冷静に考えてみる。
「家族を置いて出ていった父が、ロボットを作って家族を守ろうとしているらしい。これはどういうことだろう。そして、そのロボットが喫茶店の谷村さんの姿かたちをしていることに何か意味があるのか。家族を狙う『奴ら』とは…。そもそも、自分たちのような平々凡々な家族をいったいどうしようというのか。」
和聖は一つとして納得のいく答えを思い付くことができなかった。
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和聖は一つとして納得のいく答えを思い付くことができなかった。
それは何を意味するか。
それは、関が一つとして納得のいく答えを思い付くことができなかった、ということを意味する。
昨日、奇想天外な第8話と申し上げましたが、それはナシにして、一旦ここまでのお話しを整理することにしました。
読者にも、作者にもやさしいですね。
お許しください。
ではまた!