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秋の読書月間⑪ ハンバーグはスポンジ

徳野隼也

こんばんは、徳野です。 

塾が終わると近くのステーキのどんで晩御飯を食べることが多いです。

いつもステーキのどんでステーキじゃなくハンバーグを食べます。ハンバーグは安い。

そこで今日思ったことをひとつだけ言っておきたいと思います。

大事なことですのでよくお聞きください。一回しか言いませんよ。

では、、、「ハンバーグはほんまにスポンジ。」

 

小説に参ります。

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 【第11回】

谷村さんの話はすんなり受け入れられるものではなかったが、ほとんど理解できるものではあった。分からないのは、和真や谷村さんを差し置いて、なぜ僕が狙われるのかということ。僕を捕まえてどんな利益があるというのだ。そして、小包だが、そんなものは届いていない。

 

「小包は知らない。それどころか、近頃はただの郵便物、ハガキなんかでさえもうまく届かなかったりしていたんだ。3~4か月くらい前からだったかな、結婚式の招待状が中々届かなくて・・・それで何かおかしいと郵便局に問い合わせたりもしたけど、原因はまだ分かってない。」

 

「なるほど。『奴ら』が郵便も調べていたのでしょう。となると、『奴ら』の手に渡ってしまったか、それとも、和真様は別の手段をとったのか・・・」

 

そういうことだったのか。そんなにも前から『奴ら』に監視されていたなんて。

しかし、その小包を奪われるというのは大変な事態なのではないだろうか。和真が何を送って寄こしたかにもよるが、『奴ら』に何かしらの情報を与えてしまったことになる。それ以上に、和真が僕に何を伝えたかったのかがとても気になる。今までの僕なら、和真に関することは考えることもせずに無視したことだろう。でも今は違う。和真が出て行った真実を知り、心のどこかではすでに許してしまっているのだ。

どうしても小包の中を見てみたい。

そうやって小包のことを考え、何か他に変わった郵便物がなかったかもう一度思い返してみる。

 

「そういえば、先週あたり、ポストに気になるチラシが入ってたんだ。カフェの広告だったんだけど、場所も記載されてなければメニューすら書かれていないのが印象的でよく覚えている。ただ名前が、”CAFÉ・OLD MEMORY” と。」

 

和聖は気づく。古い記憶のカフェに思い当たるのはひとつだけだ。昔、父とよく通った喫茶店。あのチラシは和真からのメッセージだったのだ。

和聖の様子を見て谷村さんが言う。

 

「私もその確率が高いと思います。行ってみましょう。」

 

(つづく)