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秋の読書月間⑬ 浜省 makes me crazy.

徳野隼也

こんばんは、徳野です。

私事ですが、先週の土曜日に浜田省吾さんのコンサートツアーに行ってきました!

めちゃめちゃかっこよかったです。歌声も振る舞いも何もかも。御年63歳とは思えませんでした。浜省みたいな63歳になるのが今の僕の夢です。これは歌を歌いたいという意味ではなく、人間としてです。お前は浜省の何を知ってんねんとお思いでしょうが、そこは突っ込むところではないのでよろしくお願いします。

僕の尊敬する浜省もこんなことを歌っています。

♪money makes me crazy~

お金が人を狂わせることもあるとおっしゃっています。

そういえば先週日曜日は菊花賞でしたね?来週は天皇賞ですね!

徳野は競馬でお金に狂わせられたのか?!

それはまた次の機会に。

 

雑談はこれくらいにして、リレー小説に参ります。

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【第13回】

紙切れはどれもよれよれで、大きさも不揃いだった。コーヒーを飛ばした後もある。

書けるものなら何でもよかったのだろう、かなり切迫した状況だったことがうかがえる。

そんな状況でも、書かれた字は丁寧だった。小さい頃、父から鉛筆の持ち方や服のたたみ方など、細かいところまで注意されたことを思い出す。父にはそういう面倒くさいところがあるのだ。

手紙を受け取ってからかなり緊張していた和聖だったが、気持ちが落ち着くのを感じた。ゆっくりと手紙を読み始める。

 

久しぶりだな、和聖。元気にしているか?と、ありきたりの文言で始まった文章は、挨拶もそこそこに本題に入った。

まず、和真が家を出て20年以上経った今でも、他の研究チームは谷村さんのようなアンドロイドの開発に至っていないこと。それゆえ、いまだに谷村さんが産業スパイに狙われているということが書かれていた。

谷村さんという発明はすさまじいものなのだろう。しかし、和真はなぜこの技術を隠しているのか。発表すればノーベル賞は間違いないだろうし、科学の発展を考えると公開すべきだと分からない和真ではないはずだ。

手紙を読み進めると、それはなぜなのかすぐに分かった。ただ、それはとんでもないものだった。

そこには、谷村さんの動力について書かれてあった。和聖も気になっていた動力だが、なんと、人間の血液を動力としているという内容だったのだ。血液を使う意義として、他の燃料と比べ、圧倒的にエネルギーを多く取り出せる他に、血液によって谷村さんを作動させることができる人を制限するという考えがあるらしい。人を区別する原理について、ゲノムの多型がどうとか、非コード領域の中がなんとか書いてあったが、和聖には何一つ理解できなかった。

しかし、これこそが、和聖まで『奴ら』に狙われている理由だったのである。

 

「谷村には俺の血液を使っている。もし、谷村が『奴ら』の手に渡っても、俺の血液情報がない限り『奴ら』は谷村を操ることはできない。このことを知った『奴ら』はお前に目を付けた。正確にはお前の血液にな。

というのも、実は、俺はもう先が長くない。体の調子が悪くてな。

俺の血液が手に入らないと焦った『奴ら』は実の息子の血液ならば谷村の認証システムを突破できると考えたんだ。確かに俺の血液情報とほとんど一致するであろうお前の血液ならば、谷村を操ることができるかもしれない。『奴ら』も俺だけを狙えばいいものをお前まで、、、。こんな事態になってしまって本当にすまない。」

 

和真がもうすぐ死ぬだと、、、やっと真実を知り、向き合えると思ったのに。呆然とする和聖を置いてけぼりに、文章はさらにこう続いた。

 

「もっと危険な目に遭わせることになるだろうが、一つ頼まれてくれないか。お前を俺の息子と見込んでの頼みだ。谷村を『奴ら』から守ってくれ。

絶対に渡すな。

『奴ら』は谷村を奪えば、そのテクノロジーを応用して新たな兵器を生み出すつもりだ。そうなれば世界は終わる。どうか谷村を、世界を守ってくれ。」

 

和聖は谷村さんを見る。世界がここにあるとは到底思えなかった。

手紙に目を戻すと、USBについて説明があった。

どうしても谷村さんを守り切れないようならば、このUSBで谷村さんを破壊せよと書いてあった。USBを挿すだけで谷村さんは稼働しなくなり、一切のプログラムが削除されるとだけ記されていた。

そして、和真は手紙をこう締めくくっていた。

 

「すべてお前にまかせる。」

 

(つづく)

 

 

和聖は世界を守ることができるのか?!

乞うご期待っ!